無痛分娩について
無痛分娩とは、薬剤を用いて分娩時の痛みを軽減する分娩方法です。当院では、硬膜外鎮痛を用いて、痛みを和らげる分娩を提供します。無痛分娩を利用することで痛みの軽減によりリラックスして分娩に臨むことができます。また、産後の回復が早まる傾向があります。
当院での無痛分娩について
無痛分娩の場合、当院では計画的な無痛分娩を行います。陣発促進剤を使用して陣発を誘発する方法です。
当院では令和7年4月より計画無痛分娩を開始し、令和7年5月末時点で4件の分娩を行っています。
現在は経産婦の方を対象として、無痛分娩を行っております。ただし、骨盤位(逆子)、双胎(双子)、帝王切開や筋腫核出などの既往がある妊婦さんは、基本的に無痛分娩は行いません。
無痛分娩は原則として平日の日中に行います。夜間 (17:10 以降~)・土日祝日、年末年始の診療休診日には無痛分娩は行いません。また、安全な無痛分娩を提供するため、1日あたりの件数に制限を設けています。そのため、枠数が足りず希望者全員に無痛分娩を提供できないことや、夜勤帯での陣痛発来には対応しかねることがあります。
無痛分娩の費用は、分娩費用に加えて10万円(税込み)が必要となります。また、分娩前の麻酔科受診の際や検査のため別途診察料も必要となります。
※当院の総分娩件数などの実績について(リンクURL)
計画無痛分娩の申し込みから入院までの流れについて
無痛分娩を希望される方は、妊娠30週までに当院産婦人科を受診し、無痛分娩の希望をお伝えいただきます。実際にご希望された場合、検査(レントゲン、心電図、血液検査)を妊娠34週までに行い担当医から説明を受けていただきます。
前述の検査を受けた後、妊娠34~36週で当院の麻酔科外来を受診していただきます。
その後、陣痛が起こる前(概ね妊娠37~39週頃)に入院日を決めます。
安全対策について
当院では、厚生労働省の提言に基づいた安全な無痛分娩の提供体制を整えており、麻酔科医、産科医、助産師が連携し緊急時にも迅速に対応できる体制を確保しています。
※産婦人科常勤医師 8名、麻酔科常勤医師 4名 合計 12名在籍(令和7年4月1日現在)
最後に
無痛分娩は「痛みをゼロにする」ことよりも、「安心してお産に臨めるようにサポートする」ことを目的とした選択肢のひとつです。
下記リンクに有る「よくある質問」までお読みの上、無痛分娩についてしっかりご理解をいただき、ご自身にとって納得できるお産の形を一緒に考えていきましょう。気になることや不安なことがありましたら、外来受診時に担当医や助産師へご相談ください。
よくあるご質問(PDF)
無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言に係るWEBページ掲載事項(PDF)
