循環器内科からのお知らせ
2018.01.19 | 日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設に認定されました |
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当院スタッフと専門外来、そして地域クリニックと連携した万全の治療&フォローを
循環器内科とは、その名の通り体内の循環器機能、いわゆる心臓や肺循環、動脈、血管などの病気を扱う科です。当院は那覇市の中心に位置する急性期病院であるため、突然の心停止から慢性心不全の患者様まで様々な病態の方々の治療に日々全力で対応しています。よく耳にされる循環器系の急性疾患には狭心症や急性心筋梗塞、心不全などがあります。
当科では、それらに対する造影検査や血管治療、そのほか失神や不整脈の診断のための心臓電気生理検査やペースメーカー治療、心筋症や肺高血圧症、弁膜症などのための検査・治療を行なっています。緊急にも対応しており、当院スタッフ及び専門外来にてほぼすべての循環器疾患に対して対応が可能です。
- 取り扱っている主な疾患
- 狭心症、心筋梗塞、心不全、心筋症、不整脈、肺高血圧症、弁膜症 など
循環器内科の特徴
検査方法(治療方法)とその内容
・心臓カテーテル検査
心臓に細い管(カテーテル)を挿入し、心臓内の状態を内側から検査します。造影剤を使ってのX線撮影や、生検(患部の一部を切り取り病理学的に検査する)なども行います。
・冠動脈造影検査
血管に造影剤を入れて、冠動脈内に異常がないかを検査します。検査自体は多くの場合30分~1時間で終了します。
・冠動脈ステント治療
造影検査などで異常が見つかった場合などに、血管に太めの管を入れ詰まった血管を広げる治療です。検査から治療まで続けて行う場合は、2時間程度かかる場合があります。
・心不全の治療
重症の場合は内服薬の治療だけではなく、点滴静注治療も行います。さらに重症の場合には心臓を補助するバルーン(IABP)や人工心肺装置も用いて治療します。
・肺高血圧症の治療
以前は有効な治療薬がなく亡くなる方が多かった肺高血圧症ですが、現在では新しい薬が開発され、さらに細くなった肺動脈をバルーンで拡張する治療も可能になっています。
治療方針と体制
当科は5名の医師が担当しそれぞれに専門分野を持っています。さらに専門外来として不整脈外来、心臓血管外科外来を設置しているため、循環器疾患のほぼすべてに対応できる体制を整えています。循環器は全身に張り巡らされた器官であり、一度、心疾患にかかると再発のリスクが高くなります。そのため、患者様を地域の開業医の先生方が安心してフォローしていけるよう、診療情報提供書だけでなくガイドラインに基づいた内服の指示書、治療した部位を図で示した資料を添付するなど、スムーズな地域連携を意識し日々の業務に努めています。

専門外来について
- 不整脈外来(火曜午後)
琉大第3内科からの専門医が診療し、アブレーション等に対応しています。 - 心臓血管外科外来(毎月第2火曜午後)
琉大第2外科からの専門医が診療・診断を行っています。手術が必要な場合は、心臓外科手術が可能な医療施設と連携し、冠動脈バイパス術、弁置換術、大動脈瘤等の外科治療に対応しています。
診療・手術の実績(2019年度)
冠動脈造影 | 562件 | 冠動脈インターベンション(PCI) | 213件 |
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EPS・カテーテルアブレーション | 5件 | ペースメーカー移植・交換術 | 39件 |
冠動脈CT | 215件 | 心エコー | 1,659件 |
下肢静脈エコー | 201件 | 心臓MRI | 58件 |