沖縄赤十字病院

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小児科

地域周産期医療の一翼を担うNICUを完備
一般小児科では“診療所付属の入院施設”を目指して

NICUは沖縄県内のNICUネットワークを経由して患者様の受け入れを行っています。一般小児科ではいわゆる風邪で受診されるお子さんが多いのですが、なかにはインフルエンザ、RSウイルス感染、アデノウイルス感染などの感染症の場合があり、それぞれに対応が少しずつ異なります。また、風邪だと思っていても、時に川崎病、髄膜炎、白血病などであることがあります。このような「少し普通の風邪と違うのでは?」というようなお子さんには、早期受診をお勧めしています。また当科には特殊外来として、新生児外来、予防接種、循環器外来、てんかん外来もあります。

これからも地域の先生方と協力し、少しでも経過が心配な患者様が気軽に入院などで当院を頼れるよう、受け入れ態勢を整えています。

取り扱っている主な疾患
新生児
未熟児、新生児感染症 など
一般小児
一般的感染症(いわゆる風邪、インフルエンザ、RSウイルス感染、アデノウイルス感染など)、髄膜炎、喘息、川崎病、先天性心疾患(心室中隔欠損など)、てんかん、熱性痙攣 など

小児科の特徴

治療方針と体制

当科の医師は常勤5名、非常勤3名の計8名です。当院は地域周産期母子医療センターの認可を受けており、周産期ネットワークを通して切迫早産のお母さんや出生後具合の悪い赤ちゃんを24時間体制で受け入れています。また、小児疾患に関しては幅広い診療を行っていますが、より高度な医療が必要な時は沖縄県立南部こども医療センターや琉球大学病院の小児科と連携して対応しています。

治療方針と体制

ピンクカードについて

一度当院を受診された患者様には、必要に応じて1週間ほど有効期間のある「ピンクカード」をお配りしています。このピンクカードのご提示により、外来受付時間外でも24時間診療を受けることが可能です。子どもの場合特に容体が急変しやすいので、経過が不安な時などはいつでもご連絡ください。

特殊外来について

特殊外来はすべて午後に診療を行います。

  • 予防接種(金曜午後)
    各種予防接種の相談、実施を行います。
  • 新生児外来(水曜午後)
    NICU退院後のお子さんの発育、発達などを支援します。
  • てんかん外来(木曜午後)
    てんかんを中心とした、痙攣性疾患や神経疾患の診療を行います。
  • 循環器外来(木曜午後)
    先天性心疾患の診断、川崎病の診療などを行います。
用語の説明
地域周産期母子医療センターとは?
周産期(妊娠22週〜出産後1週間)の母子を対象とし、比較的ハイリスクな妊婦も24時間体制で受け入れ可能な設備・人員を確保した医療施設のことです。
NICU(新生児特定集中治療室)とは?
早産児や低出生体重児、呼吸循環管理の必要な赤ちゃんを集中治療する部門です。
GCU(回復治療室・発育支援室)とは?
NICUで治療を受け、状態が安定した後、この部屋に移動して引き続きケアを行います。

NICUでの取り組み
赤ちゃんに優しい看護

NICUに入院している赤ちゃんは、まだお母さんの体内で過ごさなければならない時期に生まれた子がほとんどです。そのため、少しでも母体内に近い環境(薄暗く、静かな保育環境)を提供し、心地よい成長・発達の手助けとなるよう赤ちゃんに対して優しい看護を目指しています。

カンガルーケアの実施

カンガルーケアとは、お母さんの胸にオムツだけをつけた赤ちゃんを直接抱くことを言います。これは、赤ちゃんの五感を刺激して成長発達に効果的であると同時に、お母さんの母乳分泌や母子の愛着形成にも有効だと言われています。県内のNICUの中では、当院が一番先にカンガルーケアを取り入れました。当院ではお父さんもカンガルーケアをすることができます。ご家族が安心しリラックスしてカンガルーケアができるよう、側でスタッフが見守っています。

面会の充実

当院のNICUでは、原則ご両親に限り24時間いつでも赤ちゃんとの面会が可能です。また治療がひと段落した赤ちゃんは、退院に向けて受け持ち看護師と相談しながら家族を中心とした育児練習を行なっています。

母乳栄養の推進

赤ちゃんが入院中であっても、できるだけ母乳栄養が継続できるように助産師と連携して母乳育児のための援助をしています。母乳を作るホルモンを維持するためのアドバイスを行ったり、お母さんの体調と相談しながら母乳分泌を促すために赤ちゃんの側で搾乳してもらったりしています。NICUにいる赤ちゃんはお母さんから直接授乳するのが難しい子も多いですが、滲む程度の母乳でも綿棒に浸して赤ちゃんのお口に含ませてあげることができ、赤ちゃんにとっては大変重要な栄養源となります。

森川特別支援学校訪問学級

入院中の小中高校生が療養しながら学習できます
当院では入院された小児科の患者様が安心して療養しながら学習できるよう学習室、プレイルームを整備しております。沖縄県立森川特別支援学校と連携し、入院している児童・生徒の身体的症状に応じて適切な教育を行うことが目的の院内訪問学級です。この部屋には沖縄県立芸術大学の学生がデザインした壁画や、手作りの机、棚を配置するなど、とても優しい雰囲気で学習できる環境を整えています。

森川特別支援学校訪問学級

診療・手術の実績

過去10年間(平成18年度~平成27年度)に当院NICUに入院した極低出生体重児の症例を示しています。

症例数(死亡数/症例数) 死亡率
1,000g未満 3例/20例 15.0%
1,000g未満 1例/145例 0.6%

(1) 最少在胎週数:26週5日
(2) 最小体重:568g



外来担当医表

受付
時間
午前仲本 雅哉長崎 拓
(新生児)
仲宗根 雅哉
(循環器)
降旗 邦生
(新生児)
午後比屋根 真彦
(てんかん)
担当医
(乳児検診)
比屋根 真彦
(てんかん)
担当医
(予防接種)

※午後は予約・紹介患者様のみ受付できます。
※受付時間について
・初診の患者様/8:30~10:30まで(午前中のみ)
・紹介状持参および通院の患者様/8:30~11:00(午前)、13:00~15:00(午後)まで
※2024年03月13日現在の体制表です。最新情報については地域医療連携室へご確認ください。

診療医師紹介

小児科第一部長

降旗 邦生Furihata Kunio

■ 専門分野
■ 所属学会・資格など
・日本小児科学会専門医

小児科第一副部長

長崎 拓Nagasaki Hiraku

■ 専門分野
・新生児
■ 所属学会・資格など
・日本小児科学会専門医
・日本周産期・新生児医学会
・日本未熟児新生児学会

比屋根 真彦Hiyane Masato

■ 専門分野
・小児神経
・てんかん
■ 所属学会・資格など
・日本てんかん学会専門医
・日本小児神経学会専門医
・日本小児科学会専門医
・産科医療保障制度協力
・日本てんかん学会
・日本小児神経学会
・日本小児科学会

仲本 雅哉Nakamoto Masaya

■ 専門分野
・小児循環器
■ 所属学会・資格など
・日本小児科学会専門医
・日本小児循環器学会
・日本小児感染症学会
・日本小児放射線学会

仲宗根 一彦Nakasone Kazuhiko

■ 専門分野
・新生児
■ 所属学会・資格など
・日本小児科学会
・日本周産期・新生児医学会
・日本未熟児新生児学会
・日本SIDS学会